現在の納期
喪中時のお年玉
お年玉とは
お年玉とは、歳神様に奉納した鏡餅を参拝者に分け与えた古来の風習である神事からきています。神道で鏡は重要なものであり、鏡餅とは元々鏡を形どったものでありますから、魂（タマ）を映すものと言われて「魂＝玉」とも言われます。年神様の玉ということから「年玉」、神様のお下がり物の鏡モチですから丁寧語の「御」をつけて「お年玉」と称されるようになったといわれています。授与された主が家族や使用人などにも半紙に包み分け与えたものですが、これが「お年玉」の起源ともいわれています。その神事に因んで、お正月に御年始・御年玉などと称して、贈答物を持参することが流行り、さらに形を変え、家人への贈り物をも「お年賀」「お年始」とし、子供達へのお土産を「お年玉」と使い分けるようになったという説もあります。
喪中時のお年玉
当方又は先方が喪中時のお年玉のやり取りを心配される向きがありますが、お正月はめでたい行事ではあっても、新年を寿ぐ祭ごとであり一般の祝い事の行事とは異なることから、お年玉をあげたり貰ったりすることは一向に差し支えありません。先方が喪中であるとか、自分が喪中の時のお年玉の扱いを心配されますが、お正月は祝い事ではあっても、新年を言祝ぐ祭ごと（祭事）であつて、一般のお祝い行事とは違いますから、お年玉を遣り取りりすることは一向に差し支えのない事です。
冠婚葬祭・贈答の表書きとお金
「お年玉」の語源は、古来の風習であった年神様に奉納された鏡餅を参拝者に分け与えた神事からきているといわれています。鏡餅は元々鏡を形どったものであり、魂を映すものと言われていたことから「魂＝玉」とも言われていたようで、年神様の玉ということから「年玉」、神様のお下がり物だから「御」をつけて「御年玉」と称され、これをいただいた参拝者でもある家主が家族や使用人に砕いて半紙に包み分け与えたのが「お年玉」の起源ともいわれています。その後、正月の訪問時に「御年始」「御年玉」と称して、贈答物を持参することが盛んになり、形を変えて家人への贈答物を「御年賀」「御年始」とし、子供達へのお土産として持参したものを「お年玉」と使い分けるようになったと言われています。
お年玉をあげる年齢
お年玉をあげる対象の年齢には、きまりや制限はありません。誰にあげるかはあげる側の気持ちによっても異なりますが、お金の価値を知らない幼児や大学生にまであげる必要があるかどうかについては、あげる対象の子供の年齢ではなく、その子の父母や祖父母などの家族とのお付き合い関係の度合によって判断するのが一般的な考えのようです。また、子供が年老いた父母にお年玉をあげるという習慣も各地にあるようです。
お年玉の相場
お年玉を幾らにするかについても、無論きまりや制限はありませんが、昨今では親同士や親戚同士で年齢ごとの額やいくつからいくつまでの年齢を対象にするか？など事前に話し合って決めておくケースが多いようです。自分の子供が貰ったことへのお礼の必要性から、親の目の前で子供に手渡してあげるのが礼儀と言えます。お金の価値がまだ良く分らない幼児にあげる際は、子供さんの名前を告げて親御さんに渡してあげましょう。
お年玉袋について
幾ら相手が子供や親しい間柄と言えども直接お金で手渡すのは失礼です。お年玉はお年玉袋に入れて、「○○ちゃんへ」などとあげる子供の名前を書き入れ、「あめでとう」の一言を添えて手渡してあげましょう。
豆知識＊お年玉・ぽち袋・祝儀袋＊
お年玉袋を「ポチ袋」とか「祝儀袋」ともいいますが、その語源は僅かとか心ばかりという古い 関西弁の「ぽちっと」、関東弁の「これっぽち」という言葉からきていると言われています。 小銭(僅かなお金)を入れる袋であることから「ポチ袋」、祝儀を包む袋であることから「祝儀袋」 と言われるようになったようです。元々は、花柳界での芸妓・芸者の花代やお付きの人への祝儀(今でいうチップのこと)として小銭(おひねり)を手渡すのに懐紙や半紙に包んで手渡していたが、小銭が硬貨であったことからこぼれやすく、包み端を糊で止めるようになり、それがいつしか袋に変化していったようです。懐紙や半紙から手貼りの袋に変って行くにつれ、袋の表面も白無地から手書きや木版刷りのデザインが施されるようになり、現在ではデザインをオフセット印刷機で刷り、袋状には自動製袋機にかけて加工されています。施されるデザインも手書きや木版刷りの時代には、その用途から「粋」な図柄が主流であったものが、昭和に入って正月のお年玉袋として一般に用いられるようになってからは、贈る側の大人にあわせて松竹梅・鶴亀・縁起物などを用いた図柄が主流を占めていましたが、その後贈られる側の子供にあわせた正月もの(凧や羽子板など)や子供の正月風景などの図柄に変っていき、現在では子供向きのキャラクターを始めファンシーな図柄が主流を占めています。
