やわらかな印象の喪中はがき文例
一般的によく「喪中はがき」という言葉を使いますが、喪中につき年始のご挨拶を控えることをお詫びするのが本来の意味です。喪中ハガキの文面は、ある程度形式に沿って作ります。
- 年始の挨拶を控えます という文やタイトル
- いつ誰が亡くなったことによる喪中なのかをお知らせ
- 今年(または生前)お世話になったことへのお礼
- 相手への気遣いや今後の懇意を願う
それをつなげると、このような文になります。
喪中につき年末年始のご挨拶を失礼させていただきます
○月に○ ○○が○歳にて永眠いたしました
生前に皆様から賜りましたひとかたならぬご厚情に対し
心より感謝いたします
寒さに向かう折から
くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます
20○○年○月
形式にのっとってお知らせするべきことですが、送る側そして受け取る側が、そこから少しでもあたたかさを感じられたら良いですね。少しあたたかみのある素材を選ばれた方に合いそうな文例を考えてみました。
喪中につき年末年始のご挨拶を控えさせていただきます
○月に○ ○○が○歳にて永眠いたしました
ここに本年のご厚情に深く感謝いたしますとともに
これからも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます
寒さに向かう折から 皆様にはくれぐれもご自愛くださいますよう
お祈りいたします
お手紙のように書く喪中はがき
寒さが厳しくなってまいりました
皆様お変わりなくお過ごしでしょうか
○月に○ ○○が亡くなりましたため
年末年始のご挨拶を失礼いたします
皆様には良い年が訪れますようお祈りいたします
喪中はがきの文面は、どなたが亡くなったのか、誰にお知らせするのか、その方とはどんな関係だったのかなどによって変わってきます。原則として、おめでたい言葉を使わない・他の用件まで書かないということに気をつけてふさわしい言葉をお探しになってみてください。
喪中はがきで迷うこと
喪中はがきを作るのは、一般的に自分から見て2親等以内の方が亡くなった場合です。(地域やご家族によって異なります)自分からみて両親・祖父母・兄弟・子供です。結婚している場合は義理の両親も含まれます。では義理の両親、たとえば妻の父が亡くなった場合、続柄はどう書くのでしょうか。基本的には夫からの続き柄で文章を書きます。
- 義父 ○○ ○○が○歳で~
- 妻の父 ○○ ○○が○歳で~
となります。その他に、義理の父母は「岳父・岳母」という言い方がありますが、最近はあまりよく使われない表現かもしれません。差出人は夫婦の名前で出します。また、喪中なのに年賀状を頂いてしまった・喪中と知らずに年賀状を出してしまった・こんな時はどうしたらよいのでしょうか。
自分が喪中に年賀状を頂いた場合
松の内が明けてから(1月7日過ぎ)立春(2月3日か4日)までの間に寒中見舞いとしてお返事を送ります。年賀状を頂いたお礼と亡くなった方のお知らせ、喪中のお知らせが行き届かなかったお詫び、今年のお付き合いをお願いする文章を書きましょう。
寒中お見舞い申し上げます
寒さの厳しい折、皆様におかれましては
お変わりなくお過ごしでしょうか
このたびはお年始状をいただきありがとうございました
実は私ども、昨年○月に祖母が他界いたしましたので
年頭のご挨拶を失礼させていただきました
ご連絡が行き届かず大変失礼いたしました
本年も昨年同様お付き合いのほど
よろしくお願い申し上げます
喪中はがきを作る時、どんなことに気をつけたらよいのでしょうか。まず文章について。賀という字にはお祝いするという意味があるので
- 「年賀」のご挨拶を失礼させてではなく「年始・年頭」や「年末年始」を使う
- 句読点はつけない(礼儀を重んじる種類のお手紙なので、伝統的な書き方を使う)
- 近況報告や楽しい予定などを書き加えない
- 重ねがさね・繰り返しなど、度重なることを連想させる言葉を避ける
その他
- 切手は弔事用を使う
- 投函は遅くとも12月初旬までに
- 文字の印刷色は黒か薄いグレーを使う
- 書体は一般的な明朝や楷書体を使う
- ある程度しっかりとした質感の紙を選ぶ